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第2話:ワイン輸入販売の全体像を描く

  • 投稿:2025年10月29日
  • 更新:2025年11月12日
第2話:ワイン輸入販売の全体像を描く

免許申請の第一歩は、「どんなワインを、どこから、誰に届けるのか」を明確にすることです。

この段階では、取扱品目・仕入れルート・販売方法を整理し、事業の全体像を具体化していきます。制度対応だけでなく、将来の展開を見据えた“現実的な構想”を描く工程です。

相談の場面

どのようなワインを扱いたいとお考えですか? 産地や価格帯のイメージはありますか?

行政書士宮本絵理

行政書士
宮本絵理

フランスとイタリアのワインを中心にしたいです。価格はミドルレンジで、飲食店向けが主になると思います。

相談者

相談者

卸売中心の構想ですね。輸入元は直接現地のワイナリーを予定されていますか?

行政書士宮本絵理

行政書士
宮本絵理

今は国内の輸入業者から仕入れて、将来的には自社輸入に移行したいと考えています。

相談者

相談者

なるほど。現時点では“国内仕入による卸売”が軸になりますね。免許区分の判断や申請資料の構成にも関わりますので、段階的な整理が必要です。

行政書士宮本絵理

行政書士
宮本絵理

ワインの種類や販売先まで細かく決めておかないと、免許の申請内容が作れないということですね。

相談者

相談者

そうです。酒類販売業の申請では、“扱う商品と販売形態の整合性”が重要です。
この段階で全体像を描いておくと、後の要件確認や契約書作成がスムーズに進みます。

行政書士宮本絵理

行政書士
宮本絵理

打ち合わせの最後、代表は「ようやく自分の中でも整理できた気がします」と話していました。漠然とした構想が、免許制度に沿った“現実的な計画”へと形を帯び始めた瞬間でした。

解説

酒類販売業免許の申請では、単に「販売したい」という意思だけでなく、取扱品目・仕入れ先・販売先・流通形態が具体的に示されていることが求められます。

この段階での整理が曖昧なままだと、免許区分を誤ったり、後の書類整備で手戻りが発生する原因になります。

整理の際は、以下の項目を軸に検討します。

  • 取扱品目の特定:ワインの種類(産地・品種・価格帯など)
  • 仕入れルートの把握:国内卸業者・現地ワイナリー・代理店など
  • 販売先の明確化:飲食店向け・小売店向け・EC販売など
  • 販売方法の選定:卸売・小売・通信販売のいずれか(または複合)

これらを整理することで、どの免許を取得すべきかが自然に見えてきます。
さらに、流通ルートを図式化しておくと、税務署への説明資料にも転用できます。

宮本事務所では、初期の相談段階でこうした構想整理のワークシートを用意し、制度と事業の“言語のズレ”を埋める作業を重視しています。

「どんな事業にしたいか」を制度上の表現に置き換える――それが、免許申請の準備段階で最も重要な工程です。

まとめ

第2話では、事業の全体像を描くための整理のプロセスを紹介しました。
構想を「制度の言葉」に変換することで、初めて申請準備が動き出します。

次回は、この全体像をもとに「必要な免許を決める」ステップへ進みます。

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